BLゲーム「紅色天井艶妖綺譚」に関するブログです。SSやら日常を書きながら緩やかに更新予定。コメント大歓迎です。
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七絡エンド後。
藍丸はたまに意思が戻るという前提で。
そして救われていません。果たして需要はあるのだろうかという駄文でございます;
何処までも紅い部屋。全ての装飾は紅い。
器も、着ているものすら紅い。
藍丸はそんな中、夢と現の境界が歪み始めたのを感じたのだった。
『俺は確か七絡に…。ここは…?』
思いだそうとしても頭は思考能力を失い、すぐに放棄してしまう。
しばらくすると七絡が自分の前に来て食事を運んできたのだった。
「羽織様、夕餉のお時間ですよ」
『何が食事だ…。俺はそんなものを喰いたいなんて…、思ったことないのに…』
藍丸が悪態を吐いても、それが声に出ることはないし、表情も消えたため、七絡に伝わることもない。七絡は表面上、反応がない主に食事を口元へと運んだ。身体はぴくりとも動かないためされるがままである。
しかし、それを食べることはない。
「また溢して…。ふふ、これは僕もご一緒にいただいていいということなのでしょうか?」
目も眩むほどの紅の部屋で、主と同じく紅い着物を着ている七絡は嬉しそうに微笑む。その顔は童子のように純粋だ。
「でも、こちらは貴方様のためにご用意したもの。僕は羽織様が残された分をいただきますのでご心配なさらずに」
七絡はそう言って食べさせる手を再開させた。
口内に入ってもそれはまた口の端から溢れる。すっかり鈍くなった感覚で解るのは鉄臭い食事ということ。
『…、でも…』
『──が無事ならそれでいい…』
藍丸にとって、大切な人を守れればもう何も望むことはない。
だから大人しく七絡の好きにさせたのだから。
何処までも紅い部屋。全ての装飾は紅い。
器も、着ているものすら紅い。
そんな全てが紅い世界の中、藍丸は完全に自我を手放すことが出来ずに七絡と共に、永き時を過ごすしかなかった。
終わる
<あとがき>
リアルで風邪ひいた状態で書きましたです。
私は、自分が風邪ひいたりすると病んだ話が書きたくなります。
ただし、多くの場合は病んだというより頭悪そうななのしか書けないとか(まて)
だからこんな中途半端に…(泣)
でもこのCPにも萌えたのは事実ですから!!
今更ですけど、OPって七絡の歌なんですよね。
歌詞自体は結構好きで、歌も慣れればいいと思いますが…。
ムービーにクるものがないんですよね…。
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