BLゲーム「紅色天井艶妖綺譚」に関するブログです。SSやら日常を書きながら緩やかに更新予定。コメント大歓迎です。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ハッピーハロウィン!!
お菓子の代わりに甘い小話はいかがでしょうか? ん?甘いのかこれ??
弧白エンド後で、現代です。
弧白が藍丸のもとに帰ってきてから早くも二ヶ月が経過した。
内装はほぼ変わってない家哭の中身だったのだが、ある日300年前と同じように三人で依頼をこなして帰ってくると内装が変わっていた。
「なんじゃこりゃ?」
「あっ、お帰りなさいませ主様」
「おう。って桃箒!これは一体どうしたってぇんだ!」
藍丸が驚くのも無理はない。今朝出るときは確かに紅い内装だったのが、今は紅とは別にオレンジを基調としたデザインに変わっていたのだった。
「あぁ、それは私が家哭に頼んでいたのだ」
「雷王がか?」
「粋なことをするねぇ。雷王も」
「お前にそう言われるとむず痒いのだが」
「何だ?てか弧白お前もなんか知ってたのか?」
「別に雷王が企んでいたことは知らなかったけれど、今月の31日は何の日か覚えているかい?」
「……あぁ!ハロウィンか!!」
「そうだ。弧白が帰ってきてお前にとっても良き年になるからついでと思ってな」
「家哭さんも張り切ってましたよ」
「そっか…。へへへ、ありがとうな雷王」
「お前は妖としてはまだ子供なのだから一つ目たちと回ればいいだろう」
悪戯が成功した子供のような笑みを見せれば、藍丸はムキになって反論した。
「子供扱いすんなよ!」
「大丈夫だよ、私が藍丸を大人にしてあげるからね」
「んなっ!おい桃箒たちがいる前で…」
「では続きは今晩でも」
300年の時の埋め合わせにはまだまだ足りないようだ。端から見たらあまり目を合わせたくないバカップル級だ。
雷王は咳払いを一つして話を戻した。
「とにかく。お前が仮装するというのもおかしなものだが用意しとくから参加するのもいいだろう」
「藍丸の仮装…。私が用意しておこうか」
「あぁ、頼んだぜ弧白」
* * * * * * * * * *
そうして迎えたハロウィン当日。
藍丸は弧白が用意した服を身に付け、居候している妖たちにお菓子を貰って回っていた。
その姿は仕立ての良い白いシャツにサテンでも使われているであろうマントを纏い、犬歯を付けているその格好はまさしく吸血鬼であった。
妖たちも楽しそうに藍丸を見て、渡していた。
さらに桃箒はわざわざ金鍔を作っていたのだった。
雷王から貰った金平糖を摘まみながら最後に弧白の一室を訪れるとすっかり寛いでいた弧白に遭遇した藍丸だった。
「よっ」
「流石だね。私の見立て通りだよ?」
「そうか?てかお前のことだから変なの用意するかと思ったぜ」
「そんなはずないよ。…ところで、私が西洋の妖の吸血鬼を選んだ理由、わかるかい?」
わからないと言った風に首を横に振れば藍丸の傍まで近付き、極上の笑みを浮かべた。
「吸血鬼は魅了の術を使うとき瞳が紅くなるそうだよ」
「瞳が紅く…?」
「そう。私は藍丸の炎の色、次にその炎と同じ瞳の色とこの流れる髪に惚れたのだから…」
「要するにお前は俺に魅了されたのか?」
「あぁ、そういうことだね。同時に愛しく全てを私のものにしたい」
「しろよ。俺だってお前が好きだし、俺に魅了されたのなら責任取ってやるよ」
ぎゅっと弧白を抱きしめて藍丸はまだ言っていなかったなと思いながら次の行動を待った。
「Trick or treat?」
「え…?」
「ないなら悪戯してしまうよ?」
「あぁ、お前なら大歓迎だぜ」
一層深く抱き締め合い、二人の甘い夜は終わらなかった。だが桃箒が夕飯を食べてくれなかったと拗ねてそれを宥める藍丸が見受けられるのは次の日の午後となる。
終わる
<あとがき>
もう、書き逃げということでいいですか?
弧白は綺麗な発音で言ってくれるといいですよね!!絶対保護者妖組は知能が高いから外来語もいけるはず…。
内装はほぼ変わってない家哭の中身だったのだが、ある日300年前と同じように三人で依頼をこなして帰ってくると内装が変わっていた。
「なんじゃこりゃ?」
「あっ、お帰りなさいませ主様」
「おう。って桃箒!これは一体どうしたってぇんだ!」
藍丸が驚くのも無理はない。今朝出るときは確かに紅い内装だったのが、今は紅とは別にオレンジを基調としたデザインに変わっていたのだった。
「あぁ、それは私が家哭に頼んでいたのだ」
「雷王がか?」
「粋なことをするねぇ。雷王も」
「お前にそう言われるとむず痒いのだが」
「何だ?てか弧白お前もなんか知ってたのか?」
「別に雷王が企んでいたことは知らなかったけれど、今月の31日は何の日か覚えているかい?」
「……あぁ!ハロウィンか!!」
「そうだ。弧白が帰ってきてお前にとっても良き年になるからついでと思ってな」
「家哭さんも張り切ってましたよ」
「そっか…。へへへ、ありがとうな雷王」
「お前は妖としてはまだ子供なのだから一つ目たちと回ればいいだろう」
悪戯が成功した子供のような笑みを見せれば、藍丸はムキになって反論した。
「子供扱いすんなよ!」
「大丈夫だよ、私が藍丸を大人にしてあげるからね」
「んなっ!おい桃箒たちがいる前で…」
「では続きは今晩でも」
300年の時の埋め合わせにはまだまだ足りないようだ。端から見たらあまり目を合わせたくないバカップル級だ。
雷王は咳払いを一つして話を戻した。
「とにかく。お前が仮装するというのもおかしなものだが用意しとくから参加するのもいいだろう」
「藍丸の仮装…。私が用意しておこうか」
「あぁ、頼んだぜ弧白」
* * * * * * * * * *
そうして迎えたハロウィン当日。
藍丸は弧白が用意した服を身に付け、居候している妖たちにお菓子を貰って回っていた。
その姿は仕立ての良い白いシャツにサテンでも使われているであろうマントを纏い、犬歯を付けているその格好はまさしく吸血鬼であった。
妖たちも楽しそうに藍丸を見て、渡していた。
さらに桃箒はわざわざ金鍔を作っていたのだった。
雷王から貰った金平糖を摘まみながら最後に弧白の一室を訪れるとすっかり寛いでいた弧白に遭遇した藍丸だった。
「よっ」
「流石だね。私の見立て通りだよ?」
「そうか?てかお前のことだから変なの用意するかと思ったぜ」
「そんなはずないよ。…ところで、私が西洋の妖の吸血鬼を選んだ理由、わかるかい?」
わからないと言った風に首を横に振れば藍丸の傍まで近付き、極上の笑みを浮かべた。
「吸血鬼は魅了の術を使うとき瞳が紅くなるそうだよ」
「瞳が紅く…?」
「そう。私は藍丸の炎の色、次にその炎と同じ瞳の色とこの流れる髪に惚れたのだから…」
「要するにお前は俺に魅了されたのか?」
「あぁ、そういうことだね。同時に愛しく全てを私のものにしたい」
「しろよ。俺だってお前が好きだし、俺に魅了されたのなら責任取ってやるよ」
ぎゅっと弧白を抱きしめて藍丸はまだ言っていなかったなと思いながら次の行動を待った。
「Trick or treat?」
「え…?」
「ないなら悪戯してしまうよ?」
「あぁ、お前なら大歓迎だぜ」
一層深く抱き締め合い、二人の甘い夜は終わらなかった。だが桃箒が夕飯を食べてくれなかったと拗ねてそれを宥める藍丸が見受けられるのは次の日の午後となる。
終わる
<あとがき>
もう、書き逃げということでいいですか?
弧白は綺麗な発音で言ってくれるといいですよね!!絶対保護者妖組は知能が高いから外来語もいけるはず…。
PR
Comments to this article.